最近、気温も落ち着いてきて秋らしくなってきましたね。これくらいの季節になると久しぶりにカメラを首から下げて、ぶらりスナップ散歩へ行きたくなる瀝青です、こんばんは。
このブログもすっかりラーメンと映画の話ばかりになってしまいましたが、最初の頃は「写真」をテーマに書いた記事も多かったんですよ。文章も書ける写真好きを目標にしながら、気がつけばラーメンを語れる写真屋になってそうですw
今日は映画語り。
もし、
人間の空想を余すことなく実写にすることができたら、それは素晴らしい映像になるのではないでしょうか? もちろんCGではなく、この世に存在する具現化された創造物を使ったとしたら、類を見ないほどのリアリティある幻想世界を体験できるのではないでしょうか?
その答えが「落下の王国」です。
スタントマンのロイは撮影中の事故で下半身不随に。少女アレクサンドリアは腕を骨折して入院中。生きる気力を失っているロイは、自分のある企みのためにアレクを利用しようとする。少女の興味を引くために語られる作り話。それは壮大な愛と復讐の叙事詩。さあ、続きが聞きたければ僕の言うことをして欲しい……
映画は小さな病室と、空想で語られる壮大なファンタジー世界、それぞれが交錯しながら物語りは展開していきます。圧巻なのは、その作り話の世界を全て実写で表現していること。CGはいっさい使われていないとか。世界遺産をはじめ、あらゆる絶景や奇景、人間が生み出した素晴らしき建築……この世界は、こんなにもファンタジーに満ちていたのかと驚きの連続。しかも監督は映像作家。全てのシーンに少しの隙もありません。画面の端の端まで行き届いた構図の完成度。
これが天才か……そう思わずにはいられません。
この映画は人間賛歌であり、生命賛歌であり、地球賛歌だと私は思います。人間の想像力、命が持つ力強さ・輝き、地球という自然の美しさ……。映像作家である監督ターセムはCGをいっさい使わず、現存する素晴らしき存在への畏敬の念で撮影したのだと感じます。
最高や究極という言葉では評価できない至宝の映像美。
もちろんストーリーも良いです。おとぎ話に出てくるキャラクター達も個性的で面白い。そして、その衣装も独創的で美しくスマートで。日本人デザイナーが手がけているのですが大自然の美しさに調和しつつ個性を発揮しているのが素人目にも分かります。
もう、とにかく観てください! としか言えません。
ミニシアター系の映画なのでスクリーンが小さいかったのが残念ですが、こういう映画こそシネコンのいちばん大きい劇場で見たいものです。今はアンジェリーナ・ジョリーの「ウォンテッド」とかやってますけど。あのプルンプルンの唇よりは、この映像美を大画面で見たかった(笑
私もいちおう写真好きのひとり。ストーリー性のある写真や、構図の美を求めて、研鑽していたのですが、このあまりに圧倒的な映像を見せられて、
その才能の差の甚大さに気分が「落下」気味。
落ち込むこともあるけれど、私は元気ですw
「落下の王国 公式HP」
http://www.rakka-movie.com/